中途採用者の入社式

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最近では第二新卒という言葉や労働流動性という言葉が頻繁に見られるようになり、日本に伝統的に続いてきた終身雇用制度が事実上終焉しています。これだけたくさんの人が会社から会社へと渡り歩いていることを考えると、入社式に参加する人の全てが新卒とは限らない状況にあります。これまでは入社式というと大学を卒業したばかりの新卒者を対象としているものでした。
ところが最近では転職者が増えることによって中途採用で会社に入る人が多くなりました。以前は、中途採用は新卒の生え抜きとは区別されて比較的冷遇される傾向にありましたが、今は時代が違います。中途採用の社員のほうが即戦力として能力を発揮することもありますし、新卒の社員のように研修に費用をかけられない会社にとっては中途採用のほうが重要な戦力となっていることも少なくありません。そんな重要な戦力となる人ということで、中途採用の場合でも入社式を行うところが増えてきました。
特にメーカーなどは退職者が多いことから人手不足になりがちです。そのために中途採用を積極的に活用して人材確保に努めています。そうして入社してきた社員は会社としても大切にする必要がありますから、入社式のような式典も必要になってくるわけです。
大手自動車メーカーのトヨタ自動車は企業規模の大きさから考えても意外ではありませんが、毎年膨大な数の中途採用社員を採用しています。主に工場などに配属される社員ですが、その規模がすごい。一度の入社式で250人もの"新入社員"にが一同に会しているものの、それらの人が全て中途採用というのですからすごいですね。さすがはトヨタです。ですがこれは何もトヨタ自動車だけのことではなく、他の大手メーカーなどでは普通に行われていることです。これだけたくさんの社員が採用されるということはそれだけたくさんの社員が辞めたということでもあるんでしょうけどね。
ところで筆者も中途採用で入社式というものを体験したことがあります。現在ではかなりの大手教育産業となった会社ですが、当時はまだまだベンチャー企業という感じで、どんどん人員を増やしている時期でした。そんな時期に応募して採用されたため、一緒に研修を受けた同期入社の人は全てが中途採用でした。前職が設計士の人やイベントコンパニオンなど、なかなかバラエティに富んだ面々が同期でしたが、要するに人を増やす必要があったので誰でも良かったんでしょう。社会人になって5年以上経過してからの入社式は何か小恥ずかしいものがありました。

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このページは、isが2008年2月 2日 11:00に書いたブログ記事です。

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